活躍フィールド
研究開発(製造・品質管理)という仕事
仕事の概要
自社販売製品の研究開発を行う、当社の心臓ともいうべき少数精鋭部門。1990年初頭、世界に先駆けて着手した「生体吸収性ステント」の研究開発・製造・品質管理・薬事申請・治験業務などが主な仕事です。
「ステント」とは人体の管状の部分(血管、気管、食道、十二指腸、大腸、胆道など)を、管腔内部から広げる網目筒状の医療機器です。医療現場では長らく、金属製ステントが用いられてきました。しかし金属製ステントは、体内に残って再び病気を引き起こす、治療の妨げとなるなど複数の問題点があります。その問題点を克服するべく、私たちが開発したのが世界初の「生体吸収性ステント」。手術後に必要な期間だけ機能を発揮し、やがて血管内で分解される画期的な製品です。体内になじみやすく、異物として残らない。
私たちは、患者様の生命と健康に役立つものづくりを一貫して追求しています。
研究開発部門の存在意義
京都医療設計の最大の強みは、商社でありながら製造部門、研究開発部門を併せ持っていること。患者様の治療に役立つまだ世にない製品をつくるという、「創意」から出発した企業なのです。飽くなき探究心、ものづくりの精神から「生体吸収性ステント」の可能性をいち早く見出し、オンリーワンの技術によって製品化に成功しました。研究開発から製造、販売までを一元的に行うシステムを持つ企業は、医療業界広しといえども他に類を見ません。
生体吸収性ステントの一例。
適用する部位によって、
サイズや形状が異なる。
必要な資格や能力は?
当開発に必須の資格、能力はありません。製品開発に必要な最低限の知識は、入社後学んで頂きます。
部内でコミュニケーションを取りながら、自分でモノを考え、地道に開発案件を前に進めていく根気のある人材を求めます。その中で、今までに培った経験を開発に活かすことができれば、尚よいと思います。
京都医療設計ならではの研究開発ポリシー
私たちは生体吸収性ステントを特殊素材の開発から始め、何度も挫折しそうになりながら10年以上の歳月をかけて粘り強く開発を続けて、2009年に欧州で下肢用ステントを発売した実績があります。現在は国内での商品化に向けて、日夜開発に努力しています。製品の開発から発売まで気の遠くなるような道のりを支えるのが、京都医療設計ならではの研究開発ノウハウと強い信念。将来的にはこの技術を他の製品にも活用できるよう、研究開発を広げています。製品を進化させるには、研究部門と総代理店営業部門、ディーラー部門の連携が欠かせません。患者様のQOL向上に役に立つものづくりには、大きな社会的意義があります。患者様のために全社一丸となり、研究開発の未来を拓いてくれる、新しい発想や情熱にあふれた「即戦力」に期待しています。