事業内容
京都医療設計の事業とは
ディーラー、総代理店、研究開発。
3つの事業で、医療と患者様の健康を支える。
京都医療設計は、医療機器の提案販売だけではなく、製造および研究開発まで3つの事業を連携させて、医療施設と医療従事者、そして何よりも患者様の健康を総合的にサポートする企業です。医療業界のなかでもこのように複合的な体制を持つ企業は極めて少なく、オンリーワンのポジションを築くことで、全国の医療施設から厚い信頼を寄せていただいております。
創業以来、私たちの事業活動を支えるのは、企業理念である「患者第一主義」。すなわち、「さまざまな機器や材料を通して医療を支え、患者様の生命を守り、健康に奉仕する」という強い使命感に他なりません。世界で最も先進的な製品をはじめ、医療現場のニーズに応える最適なものを確実に届ける。社会的意義の大きな製品やサービスを自社開発して新たな市場をつくる。未来の医療の可能性を切り拓く。これらの仕事に、全社一丸となって取り組んでいます。常識に捉われず、真に必要とされるものをつくる探究心、モノと人をよりよい医療につなぐ情熱。これからも地域に根ざし、「人」の想いと力で世界中の医療と社会に貢献する企業であり続けます。

事業セグメント
ディーラー
地域医療に密着し、治療に貢献することを使命に。
循環器科・放射線科・脳神経外科などで用いられるカテーテルを中心とした医療機器や、検査・手術用機器などを幅広く扱い、各担当エリアの医療施設やディーラー(商社)に販売・納入しています。西日本(京都府・滋賀県・大阪府・奈良県など)で、担当営業が各地域の医療機関に密着。ドクターや医療従事者に手厚いケアを行い、患者様のQOL(Quality of Life)向上に貢献することを使命としています。
10,000アイテムを熟知する、PCIのエキスパート。
創業当初から扱ってきた代表商品の1つが、PCI(経皮的冠動脈形成術 ※)に使用されるカテーテル(血管内に通す柔らかく細い管)。この治療は局部麻酔だけで済むため患者様の負担が軽く、器具はすべてディスポーザブル(使い捨て)品のために医療従事者様が取扱いやすく安全です。このPCIを日本にいち早く紹介したのが京都医療設計。製品に関する膨大な知識と各診療科での症例を熟知するPCIのエキスパートとして、医療施設や医師の希望に応じて細やかなコンサルティングを行っています。医師の求めに応じて取扱いメーカー・商品ともに増加し、10,000アイテム以上の商品を扱う一大商社として、地域医療を支えるリーディングカンパニーを目指しています。
※「風船療法」とも呼ばれ、動脈の狭窄(詰まり)部分にカテーテルを挿入し、風船を膨らませるように内側から広げて血液を流れやすくする治療法。1977年に開発された治療法で、心筋梗塞や狭心症などの治療において優れた効果が実証されている。

確かな提案力で、最先端医療の現場から信頼を。
最先端医療の現場からチームの一員として信頼されるように。製品の優位性、コスト、最新の症例などさまざまな観点から検討し、数ある製品の中から最適な製品をご提案します。また、医療現場から製品の改良や開発に対するご意見を吸い上げ、開発現場にスピーディに伝達することで、研究開発の一端をも担っています。
これまでも、これからも、地域の患者様を第一に考えた提案、営業活動を行っていきます。
総代理店
安全で高機能な製品を、全国に提供。
関西の地域に根ざす京都医療設計が全国展開するのが総代理店部門。専任の担当者が全国の医療機関などで直接情報を確認し、現場のニーズに応える最適な提案と迅速な供給を担っています。
商社として創業した京都医療設計が、総代理店事業を展開したのは1993年。生体吸収性の縫合補強材を、国内総販売元として全国の医療機関へ向けて供給を開始しました。以来、京都医療設計の「患者様の生命と健康を第一に考える」という企業理念を掲げ、幅広いニーズに応える製品とサービスの提供を追及しています。

医療現場の声を反映した、独自の製品開発が強みに。
より安全かつ高機能で、汎用性の高い製品に進化させるためには、医療現場からのニーズやアイデアが不可欠です。総代理店営業は、医療現場と開発部門をつなぐ「橋渡し役」。手術現場に立ち会い、ドクター様から改良や開発に対する要望、新しい分野での可能性などご意見をいただき、製造開発現場に素早くフィードバックします。製品の販売だけでなく開発、研究まで一元的に行える京都医療設計独自のシステムは総代理店として大きな強みとなり、全国の医療機関から信頼を集めています。
社会に貢献するものづくりを、積極的に広げて。
現在では、高性能モバイル検査機器「カプノトゥルー」「オキシトゥルー」など、製品の幅を広げています。他の医療メーカーとの共同開発や改良も積極的に行い、互いの専門的なノウハウを活かしあう製品開発にもチャレンジしています。
研究開発
患者様を救うために、常識を超える研究開発を。
京都医療設計は、製品を提案・販売するだけの医療機器商社ではありません。製造・開発・品質管理・薬事申請・国内治験まで一貫して行う万全の研究開発体制を併せ持つ企業は、医療業界において稀有な存在です。それはひとえに、「患者様のため」という情熱があるから。最先端医療の可能性を広げて一人でも多くの患者様の生命を救い、健やかな毎日を取り戻していただくために、私たちは世にない新しい医療機器の研究開発に挑戦しています。

世界に先駆けた「生体吸収性ステント」。
京都医療設計の創立者にして工学博士である伊垣敬二が、1990年初頭から強い信念のもとに開発を行ってきた、生体吸収性冠動脈用ステントIGAKI-TAMAI STENT®。従来、世界的に使用されてきた金属製ステントは、体内に残存して再狭窄の原因となる、追加治療の妨げになるなど数々のデメリットがありました。その弱点を克服すべく、生体吸収性材料の開発ノウハウを持つ伊垣に開発を依頼したのが、滋賀県立成人病センター副センター長(当時)の故・玉井秀男医師。世界に先駆け、二人三脚で挑戦した道のりは険しく、臨床研究が可能な段階に達するまで10年近い歳月を要しました。
2007年、欧州で商品化に成功したのが、下肢用の生体吸収性下肢用ステントREMEDY™(レメディ)です。

新しい医療材料の開発を目指して。
生体に優しい医療機器づくりを目指す、私たちの挑戦に終わりはありません。新たな生体吸収性ステントとしては、再狭窄を防ぐ薬剤溶出型ステントの開発に取り組んでいます。また、生体吸収性素材の開発で得たノウハウを軸に、新しい方向性の医療材料の研究開発にも着手。これからも、オンリーワンの総合医療機器メーカーとして、医療現場の声が届く独自の研究開発体制をいかし、医療従事者と患者様に満足いただけるものづくりを目指していきます。
